確認して確認しても,なお確認なのか。
今日も寒いですね・・・
この週末は,ワタシの両親とツレの両親を,この寒い中わざわざ秋田市までお呼びだてしまして, 両家の父の「合同喜寿祝い」をいたしました。 秋田市在住のツレ弟夫妻とボクちゃん,おヨメちゃんのご両親にも来ていただき, 数年前のツレ弟夫妻の結婚披露宴以来の,両家親族大集合になりました。 予約時と,開催日直前に再確認の電話もして,宿のほうは準備万端。 おヨメちゃんは,すてきなお花のプレゼントを手配してくれて,さすが! ワタシはお引き菓子と,秋田県北の珍しいお酒を手配して,袋づめして持ち込み。 全員集合して,「あ~ら~,お久しぶりです~」と挨拶のやり取りが一段落したところに, まずはそのお祝い袋を参加家族にお渡ししまして,あとはメインの宴会へ。 今にして思えば,直前に宴会場を確認すべきでした・・・ これを怠った,いや電話確認で信頼していたのですが,そのせいでこんな思いをしようとは・・・ ツレ父母,そしてワタシの母が加齢のせいでヒザが痛く,正座がつらいというので, 洋式に,全員イス・テーブルでの配置を念押ししてお願いし,了解してもらっていました。 ところが会場に着くと,畳敷き・座布団に座椅子のごく普通の和式宴会場。 ワタシが「みんなイスにしてもらったから楽だからね~」と全員に話していたので, 居合わせた全員,困惑の表情・・・ 即フロントに向かって抗議したところ,予約時はイス席を了承していたのに, 再確認後の伝達時の手違いで,和室に座敷用イスを数個置く設定になっていたそうで。 なに?ワタシが再確認の電話をしたことが,この不手際を招いたってこと?? 責任転嫁もひどすぎ・・・ 料理がすでに並んでいて,全員が宴会開始時間に集合しているので, セッティングを変えてくれと言っても無理な状態。 仕方なく,ツレ父だけ,座敷用イスに座ることに。 しかしこのイス,座面と食卓の高さが同じ。 ということは,ゆっくりくつろいで座ると,浴衣姿の大股びらきが全員の視線の高さと一緒。 なんちゅう恥ずかしい状態。目のやり場がありません。それも一番上座の人なのに。 母たちは,不恰好になるイスを遠慮し,足を崩して座っていましたが,ヒザが痛そう・・・ はらわたが煮えくりかえりつつも,なんとか平静を保って,宴会を進行。 皆も場の雰囲気を壊さぬように,楽しく盛り上げてくれました。 なんといっても,長寿のお祝い。一生一度のことですから。 しかし,部屋に戻ってもワタシの怒りがどうにも収まりません・・・ 暖房音もうるさくて,ぜんぜん眠りにつくことができませんでした。 宴会の途中退席時に,ワタシにかけられた宿側の言葉。 「これでなんとか挽回させてもらって」(父たちにだけ付いたカブト煮のことらしい) 「これに懲りず,またなんとか(ご来館)お願いします。」 間違えた当人である,予約担当者の言葉とは思えません・・・ 翌朝の精算時,フロントの若いお姉ちゃん。(侮蔑的表現ですみません) 伝言メモを見ながら昨夜の不手際をわび,商品券を差し出してきました。 責任ある方からの謝罪でないことに,怒りの頂点だったワタシは, 生まれて初めて「あなたに話してもしょうがないから,支配人をお願いします。」と言いました。 仕事をしていたとき,お怒りのお客様から何度も言われたこのきつい言葉。 まさか自分で言う場面が来ようとは。言ってて悲しくなって,涙がでてきました。 支配人は「席を外しております」とのこと。 クレーム対応の基本ですね。 「社長を呼べ!」と言われたら,在席でも社長は絶対に応対しないという基本中の基本。 代わりに,お姉ちゃんよりは少し年配の人が出てきて平謝りです。 ナニを言っても平謝り。それしかないですからね。 何度も通って好きな宿だったからここに決めたのに,予約内容が確実に実行されずに失望したこと。 あの座敷用イスに,自分らで座ってみて,不恰好だったり食べにくいことを必ず確認すること。 再訪問はありえないので,商品券は不要であること。 それを相手側に伝えて,宿を後にしました。 いろんなところに宿泊しましたが, 「本当に申し訳ありませんでした!」という見送りの言葉は人生初でした・・・ そして,つくづく実感。 確認に確認して,なおも確認しなければならないのかと。 サービスを受ける側がこんなにも気を使わなければならないって,どんなもんか。 高い代償を払いましたが,勉強になりました。 両親達からは,とても喜んでもらえたことだけが,救いとなりました。 でもやっぱり,寝られなかったって・・・そうだよねぇ・・・ごめんねぇ。 |