その子の抱えているもの。
![]() ここしばらく,私の心を占めていたこと。 チビがいじめにあっております・・・ 運動会のとき,集合場所で,いじめっ子から罵倒されていたのを, 通りかかった親御さんから助けてもらったと聞いていました。 前兆はあったんですが,様子見をしていました。 運動会の件をはじめ,いじめにあっていることは, チビの口から語られることはなかったので, 「そういうことあったって,教えてもらったけど。」とやんわり聞いてみました。 チビの目から,ぼろぼろと涙が・・・ 一人のクラスメートから,毎日毎日ひどい言葉で罵倒されていると。 そして,差し出したものがこの色鉛筆・・・ これを誰がやったのかはまったくわかりませんが, よほどの気持ちがないと,こういうことはできないのではないでしょうか。 早朝登校し,チビの机の中からコレを取り出し,一本一本折っていく。 箱には何か鋭いもので穴を開ける。 その子の抱えている「心の闇」を見て,慄然としました。 元職場では「いじめ」専門の部署で仕事をしていたこともあるのですが, 「プロ」の目線での経験値はあっても, 自分の子となると,冷静・中立・公正な対処は難しいと痛感しています。 しかも,いじめっ子の親御さんも「プロ」・・・ 親同士の話し合いは円満にできましたが, きっと「あの子」は,父親にぶっとばされるんだろうな・・・ ぶっとばさないで,あの子の抱えている本当の気持ちを, 親身に,静かに,聞いてやってほしいんだけどな。 救いだったのは, いじめっ子は,その子一人だけなこと。 同調していた取り巻きたちを,「そんなことやめろ!」と止めてくれる子がいること。 いじめのあった日は,助けてくれた子が一緒に下校してくれたこと。 担任も気にしていて,ずっといじめっ子を注意してくれていたことが分かったこと。 今日帰宅したチビは笑顔で, 「今日は何も言われなかった」って。よかった。 遊びにきた友達と,満面の笑みでテレビゲームに興じていました。 どんなことがあっても,母さんはチビを守るからね。 |